誰もが大なり小なり抱えているストレス。

ストレスとなる要因は人それぞれ違いますが、仮にもし同じ要因だとしても、受け止め方や感じるストレスの大きさは人それぞれ違います。

人によっては気にならない程度のものだったり、人によっては眠れなくなるほどストレスに感じたりと、心身に及ぼす影響も大きく変わります。

これは単に性格だけの問題ではなく、ストレスに強い脳かどうかの問題。

実はストレスに強い脳は何歳からでもつくれるんです。

◆ストレスが発生するメカニズム

緊張したり、ストレスを感じるとドキドキするのは、脳があるホルモンを放出し、そのホルモンが血流によって運ばれ副腎を刺激します。それを受けた副腎はコルチゾールというストレスホルモンを放出。それが動悸を激しくさせるんです。

血液中のコルチゾールが増えて心拍数が上がるまで、ほんの1秒ほどしかかかりません。

ストレス恐るべしです。

◆ストレス反応を緩和する海馬

興奮やパニック発作を防ぐブレーキペダル、海馬は脳にある記憶の中枢。記憶する以外にもストレス反応を抑制する働きをしています。

しかし、慢性的なストレスがかかると海馬は萎縮し、物忘れや短期間の記憶が損なわれたりと日常生活に支障がでるようになってくるのです。

◆ストレス物質コルチゾールを減らす

ストレスに強くなるには、ストレス物質であるコルチゾールの分泌を抑えなければなりませんが、これは自らの感情をコントロールすることで分泌量が増減するわけではありません。

人間は人生に一度、大きなショックを受けると、その後に起こる小さな出来事を大したストレスとして感じなくなるといいます。
それは一度コルチゾールの分泌量が大量に放出した為、その後のコルチゾールの分泌量はわずかしか上がらなくなっていく為でもあります。

だからと言ってストレスに強くなる為にそんなショックは受けたくありませんよね。

ストレスを運動に置き換えることでコルチゾールの分泌量を減らすことが出来るんです。

定期的に運動していると、運動以外のことが原因のストレスを抱えているときでも、コルチゾールの分泌量がわずかしか上がらなくなっていきます。

◆運動によって生まれる新しい脳細胞

運動をすると記憶の海馬と、思考の前頭葉が強くなります。前頭葉に新しい血管が作られ、血液や酸素の供給量が増えて老廃物までしっかり取り除かれます。

運動によって増えるのは筋肉だけでなく、脳という器官も大きくなるのです。運動によって生まれる新しい脳細胞が気持ちを穏やかにさせるとも言われています。

効果はそれだけではありません。

⭐️注意力が高まる。

⭐️集中力を短時間で高める。

⭐️脳が機能的に若返る。

⭐️興味や意欲が湧く。

⭐️記憶力がつく。

⭐️認知症のリスクが減る。

⭐️学力が伸びる。

⭐️創造性を発揮する。

などなど、天才と凡人の差は運動の差で作られると言っても過言ではないのです。

◆運動は短時間に数回が効果的!

定期的に運動を続ければ期間は長くなるものの、脳は物理的に成長するといわれています。習慣にしなければ効果は得られない為、1週間に長時間1回よりも、1週間に短時間数回の方がベストです。

実際に、週1回の運動よりも週2回以上の運動を行っている人の方がストレスに強いという研究結果があります。
不安や悲しみ、過去未来のことで頭いっぱいになっている方、いつもイライラしがちな方、ミスの連続で注意力散漫な方など、
そういった状態を定期的に運動することによって軽減できます。

しかし週1回では肉体的な効果が得にくいのと同じで、脳はいつまで経っても変わりません。
歩行では運動には入らない為、1駅分走ったり、階段をつかったりといった少し心拍数が上がる程度の運動をできるだけ毎日意識的に取り入れてみてください。